旋律の奥に響くアルペジオに
ゾクゾクと、、心が震えた
指先から紡ぎだされる音色に
深い想いや温かみを感じられて
心が洗われるような
優しい気持ちになれた
シューベルトという作曲家も
そんな人だったんだろうか、、
乗り移った瞬間を見た気がした。
キーシンは幼少の頃から
天才と騒がれてきても
それを鼻にかけることもなく、
ただ淡々と音楽と向き合い
貪欲で真摯な偉大な演奏家と感じる
公表した時に、キーシンの輝かしさの中に
見え隠れするどこか暗いイメージは
それだったのかなと思ったことがある。
和音が重なりあう時、音と音の隙間、、
内声がささやくように共鳴しあい、
そこに光と影が生まれて
音楽が3Dのように立体的に
情景が浮かびあがり聴こえてくることがある。
キーシンの音楽はそこが繊細で美しく素晴らしい