私の日記

つぶやき日記

すべては詩から始まる

 

ピアノ曲やコンツェルト曲などに

詩があるわけではないけれども

ただ譜面の並べられた音符を完璧にこなす

見せかけ上の演奏は、上手くいったつもりでも

実際は、人の心に何も残らない。

 

たとえそこに詩が載せられていなくとも

魂のある音楽には作曲家のメッセージが

込められている

 

私も詞のあるポップス作品を演奏してみて

どう演奏すれば人に伝わるのかを

ずっと考えていて、それが私自身の中の

テーマになっている

 

「何か」が何なのかを考え始めたら

それは「呼吸」であり、「言葉」を感じるもので

スタニスラフ・ネイガウスと同じようなことを

考えるようになっていた

 

以下の詩はスタニスラフ・ネイガウスの言葉で

昨日、動画から見つけ出したもの


思考の気高さとほとばしる発想を
存在に関わる幸福と悲劇を
すべての真の芸術作品には常に
「何か」が存在している

 

「何か」が本質を美を感情を生み出す
「何か」が芸術の途方もない影響力を与える
「何か」とは何なのか

 

それは「詩」である
そこに詩が存在しないならば
どんな完璧な
見かけ上の完璧という意味での
作品も演奏も

つまらない屍でしかない

 

そのような演奏はともすれば私達に
見せかけ上の完璧のために
つかの間の満足を与えるだろう
しかしそんなものは全て

あっという間に忘れ去られてしまう

 

真実は、その反対にこそある
作品や演奏の中に詩が存在すればするほど
明らかに聞き手への影響力は増すのである

 

そのような演奏は、聴き手を呼び覚まし
気持ちを落ち着かせ、魂の奥深くへと
入り込んで影響をおよぼす
時にはその人の生涯を通じて

 

最後に、素晴らしきフランスの詩人
ポール・ヴェルレーヌの言葉をここに引用する
「すべては詩から始まる」!